”言い間違い” を「噛んでしまった」と表現することがあります。
言葉を噛んでしまう、いわゆる言い間違いは案外簡単に治せます。噛んでしまう理屈を知れば滑らかな表現が叶いますよ。宅録ナレーターの私がくわしく考察していきます。
- 会話の中でよく噛んじゃうひと
- 「いま噛んだよね」と指摘されて嫌な気持ちになった経験があるひと
- 会話中に噛みたくないひと
”言葉を噛む” は正しい日本語じゃない?!
そもそも、ここでいう「噛む」とは放送や演劇の世界でつかう言葉なんです。
(放送・演劇で)言葉を言い間違えたり、なめらかに話せなかったりする。「台詞 (せりふ) を—・む」
goo辞書 噛む/咬む/嚼む(かむ) とは? 意味・読み方・使い方https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%99%9B%E3%82%80_%28%E3%81%8B%E3%82%80%29/
もともとは一般的(放送や演劇以外の)には広く知られていなかった言葉でしたが、一説によるとテレビの放送内で出演者同士が話していたことから世間一般にも広まった、ということのようです。
ですので、言葉を噛むというのは、正しくいうと「言い間違え」に変換されるのです。
言葉の噛み癖を治す方法
「噛む」ことを指摘されると、あまり良い気持ちにはならないですよね。
プロは仕事への評価に直結するので、噛まないように意識したり原稿への目配せにはかなり集中します。
(集中していてもドツボにはまって抜け出せない経験もありますが….)
「プロのように噛まずにスラスラ喋る」って憧れますよね。宅録ナレーターの私もそこを目指して精進しているのですが、私も実践している言葉の噛み癖を治す方法を3つご紹介していきます。
滑舌トレーニング
噛まないためには滑舌トレーニングが効果的です。
スポーツ選手で例えてみましょう。より良いパフォーマンスをするために筋トレや柔軟性を高めることは必須ですよね。発語も同様に顔周りの筋肉と舌を、鍛えれば鍛えるほど口の中の動きに余裕ができ、喋りにくさを感じにくくなるはずです。詳しくはこちらの記事からチェックしてみましょう。
速く話しすぎない
滑舌トレーニングが十分でない中で話すスピードを速くすると「言葉のもつれ」が生じます。
久しぶりに走ると、思うように足が運ばず、足がもつれて転んでしまう…なんてこともありますよね。まさしくこれが口の中で起こっていて「言葉につまづいている」状態なんです。
自分では早く話せると思って畳みかけるように言葉を出してみるものの、舌と口周りの筋肉がついていけないのです。
噛み癖を治すには、速く話しすぎないことが重要です。
自分の話の速度を知るためにはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
専門家に相談する
外因性の言葉の引っかかり
言葉を噛む要因のひとつとして嚙み合わせの問題も大きく関わってきます。下あごが出ている受け口や、嚙み合わせが深いのも発語が難しくなる原因になります。
また、「舌たらず」といわれる舌の短さも言葉の言いにくさを誘発させます。よく言葉が引っかかるという方は一度専門の医療機関にかかるのもおすすめです。
心因性の言葉の引っかかり
心理的な要因が原因で言葉がうまく出てこない状態もあります。
ストレス、緊張、不安、トラウマなどの心理的な要因によって引き起こされるといわれています。一時的なものでしたら心配はいりませんが、長く続いたり不安が大きくなる場合は適切なサポートを受けましょう。
「緊張して、スピーチの最中に何度も言葉を噛んでしまった。」
というのも心因性のものが関係しているとみます。
まとめ
今回は噛みぐせを治す方法を3つご紹介しました。話している最中に言葉に詰まったり言い間違えたりすることは、相手に指摘されるほど重大なことではありません。大切なのは「話の内容がちゃんと相手に伝わっているか?」だと考えます。今回ご紹介した内容を実践してあなたの表現に磨きをかけてみてくださいね!
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